2013年5月22日水曜日

Prince

今更ながら、Princeというアーティストに感心した。
以前、新聞と一緒にCDを無料配布した話は聞いていたけど、テレビで彼の特集を見て、改めてそう感じた。
音楽業界ではもはや周知のことかもしれないけど、彼は本当にミュージシャンとしての表現方法を常に模索して、動き続けている。
まあ、正直彼の音楽自体はあまり好きじゃないし、内容にも共感はできないのだけど、それでも彼の姿勢には、誰もが見習うべきところがあると思う。

CDを作って、ミリオン売って、ガッポリ設けるなんて時代はずいぶん前に終わってる。
マドンナとかローリングストーンズがツアーで大成功を収めているように、物としての音楽より、生の体験としての音楽に感心はシフトしている。
日本でも、ここ5年くらいで大小の野外フェスが年々増えている。
こうなってくるとライブを活動の中心とするバンドじゃないバンドには厳しい時代になってくる。
かといって、完全宅録で制作した音楽をネットで配信するだけで成功しているようなアーティストが減っているわけでもないと思う。
いずれにせよ、音楽の世界は大きく変わってきている。

こんなことを書いておきながら、われながら何の工夫もしていない自分にかなり焦りを感じずにはいられない。
でも同時に、まずは音楽ありきなのはいつの時代も変わらないはずなので、スタートはそこからだ。

2013年5月9日木曜日

はてしない物語

3月末で仕事を辞めて、曲を書いたり、考え事をしたりしてますが、数年ぶりに読書を楽しんでます。
ある小説を境にほとんど本を読まなくなっていたのですが、久しぶりに本を読んで、何か失いかけていたものを取り戻せそうな感覚です。
なかでも、幼少期の記憶では、確か自分自身では一度も読んでいなかったはずの「はてしない物語」を今日読み終えて、なんとも言えない、穏やかな、でも強い衝撃を受けました。
物語の前半にあたる映画の第一部をを見たのは覚えているんですが、第二部についてはまったく内容を知りませんでした。
父親から、前半にくらべ「重い」とか「大変」とか聞かされていたような気がします。
そんなこんなで、大人になってから改めてミヒャエル・エンデ作品の魅力を再認識し、やっと代表作を読むことができました。

でも内容について何かここに書くつもりはありません。
ただ、この本を読んでいない方には、是非読んでいただきたい。
これは児童文学ではあるかもしれませんが、大人でも十分に読み応えがあります。

そして、「はてしない物語」を気に入った方は、僕らの2作目のCDの表題でもある「Turtur」が登場する「ジムボタン」シリーズを読んでみてください。
こちらは純粋な児童文学ですが、きっと楽しく読めると思います。
本当は、作品作りの上でも、あまり自分のネタ元をばらしたくはないのですが、エンデ作品については、例外的に、僕個人のエゴの見地を超えたところから、人類のために、宣伝・布教をしていきたいと思います。

2013年5月7日火曜日

Gustave Coquiotというバンド

昨日は、仲良くしてもらっているバンドGustave Coquiotの手伝いで、日南と一緒にライブに出演させてもらいました。僕はそもそも色々思うところがあり他人のサポートはやらない主義なのですが、今回は例外的に参加させてもらいました。自分のバンド以外の練習に何回も参加することは初めてで、とても良い経験になりました。他のバンドはどういう風に練習してるのか等々を垣間見るのは勉強になりますね。でも特に印象に残ったのが、Gustave Coquiotというバンドが、どういうバンドなのか、あるいは僕の目にどう映ったか、でした。とにかく、彼らは3人がそれぞれとても強い個性の持ち主です。一見まとまりそうもないくらい個性が強いのですが、それが演奏を始めると不思議とひとつにまとまるんですね。でも、それは、だた一緒に音楽を続けてきたから成立しているわけではなくて、お互いをすごく尊重しているからなんですね。僕は少なくとも強くその印象を受けました。本当のことは分かりませんが、恐らくGustave Coquiotにはリーダーはいなくて、各自が必要なリーダーシップをとって、それがうまく噛み合って、その相乗効果で推進力を得ているんじゃないでしょうか。改めて良いバンドなんだなと感じました。そんな彼らがもうすぐリリースする2作目「Bulky」がとても楽しみです。