2011年6月10日金曜日

リアル

僕の歌詞は、半分くらいが過去と現在、現実と非現実の関係についてのものです。
そのなかにおける自分の存在。
そんなものは完全に観念の世界の話であって、何ら確かなことはありません。

ですが、そういう曲を書いているときに、歌詞の世界が嘘のように現在と、現実とシンクロすることがあるんです。
僕はこれに「偶然」以外の何の意味も付与しませんが、しかしそれが不思議なことであることには違いありません。

今日、小学生の頃の同級生、それ以来会っていない知人と、ネットを介して間接的に再会しました。
それ自体、こういう時代、こういう状況ですから何ら不思議なことはないのですが、その知人からのメッセージの内容はいささか不思議というか、今書いている歌詞と正にシンクロしました。
詳しいことは書きたくありませんが、僕が考える、僕の存在が、その知人にとっての僕の存在とぴったりと合いました。
観念の世界が具現化されました。
それは、僕が他人にどう思ってほしいということではなく、僕が自分自身をどこにいると位置づけているかということであり、その知人は、僕を正に、そこに、見出したのです。

今、日本は「リアル」なものに目がいかざるを得ません。
しかし、それは僕にとっては「リアル」なことではなく、僕にとって「リアル」なことは変わらず、他のところに流れています。

0 件のコメント:

コメントを投稿